プロが教える一般社団法人を使った相続対策と改正リスク

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相続対策として不動産管理を目的とした法人を使った相続対策があります。

この方法のメリットは、家族に給料を払うことによる所得の分散効果です。(所得税は累進課税なので、所得が低いほうが有利)

この相続対策の進化系として、法人を株式会社や合同会社ではなく、一般社団法人を利用する方法です。

そこで、一般社団法人を使った相続対策の仕組みとそれに対するリスクを紹介します。

※この記事は、2015年12月現在の情報で記載しています。その後の改正に対応していません。

一般社団法人はボランティア組織ではない

一般社団法人と聞くと、ボランティアなど公益を目的とした組織をイメージするかもしれませんが、実際は少し違います。

平成20年から法律が変わって、公益を目的しない組織(一般社団法人・一般財団法人)も登記だけで設立することが可能になりました。(下記の図は国税庁の資料より抜粋)

公益法人制度事業目的も自由ですし、原則として税金も普通法人と同じように課税されます。

※下記の図は、公益法人の法人税(国税庁より抜粋)
公益法人制度の法人税では、何が普通の法人と違うかというと、持ち分がないという点です。

株式会社だと株式の持ち分に比例して利益を配当として分配できますが、一般社団法人は持ち分がないため利益の分配ができません。

この持ち分がない点が相続対策に使われます。

一般社団法人を利用した相続対策(従来との違い)

通常の法人を利用した相続対策と一般社団法人を利用した相続対策では課税関係が違います。

特に、相続が発生した際に大きな違いが出ます。

通常の法人を利用した相続対策(従来の方法)

株式会社や合同会社を使った通常の相続対策の大まかな流れは次のとおりです。

原則として、すべての場面で税金が発生します。

①資産管理会社の設立

②賃貸物件を資産管理会社に移す

③オーナーの親族が役員報酬を受け取ることで、所得を分散する効果

④オーナーが死亡した場合は、オーナーの株式を親族が相続

一般社団法人を利用した相続対策

一般社団法人を利用した相続対策の流れは、上記と同じです。

ただし、上記④については違います。

通常の法人を利用した場合は、株式に対して相続税が課税されますが、一般社団法人を利用した場合は、持ち分という考え方がないため相続税が発生しません。

なお、②の課税関係は、国税庁で考え方を示していますので、興味のある方は読んでみましょう。(こちら

相続税が課税されない不公平は改正リスク

正直相続税が課税されない方法があることが驚きではないでしょうか。

しかし、これは不公平ですし、そのうち株式会社がすべて一般社団法人に変わってしまいそうです。

国税庁もこの状況をずっと放置するとは考えにくいと思います。

相続対策は、数年から十数年単位で考えるため、現時点で有効な手段であっても、将来にわたってずっと有効とは限りません。

改正のリスクが有るということを検討課題の一つに入れてみてみてはいかがでしょうか。

まとめ

一般社団法人を利用した相続対策の仕組みと改正リスクを紹介しました。

法人を利用した相続対策自体は所得を分散させる効果が有るため有効です。

しかし、その法人を一般社団法人にすることは、将来にリスクを残す可能性があります。

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