よくある質問│特別養子縁組すると戸籍の表示はどうなるの?

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特別養子縁組

養子縁組には「普通養子縁組」と「特別養子縁組」の2種類があります。

前者は、政策的な目的が背景にある養子制度ですが、後者は、子供の利益を守るための養子制度です。

特別養子縁組は、子供の権利を守るために、年齢制限などさまざまな工夫があり、戸籍の表示も普通養子縁組の戸籍と違います。

そこで、特別養子縁組をした場合の戸籍の表示についてまとめました。

※この記事は、2016年1月時点の法令にもとづいています。その後の改正に対応していないこともあります。

特別養子縁組とは

特別養子縁組とは、家庭環境に恵まれない子どもに、温かい家庭を与えて、健全な育成を図り、こどもの利益を守る制度です。

親の立場からの制度が普通養子縁組であるのに対して、子供の立場からの制度が特別養子縁組になります。

普通養子縁組との違い

特別養子縁組は、普通養子縁組と次の点で異なります。

  • 家庭裁判所の審判で決まる
  • 夫婦が25歳以上であること
  • 子どもが6歳未満であること
  • 試験養育期間が6ヶ月以上必要であること
  • 実親との血縁関係がなくなること

特別養子縁組の戸籍の表記

戸籍は、平成6年と平成19年に法律が改正され、コンピュータで管理されることになりました。

改正に伴い、書式も変更され、縦書き表示から横書き表示になりました。

実親の戸籍

まず、子どもを養親に預ける実親の戸籍の表示です。

子どもの【身分事項欄】に特別養子縁組と付けられ、次の内容が項目別に記載されます。

  • 【特別養子縁組の裁判確定日】・・・家庭裁判所の裁判確定日
  • 【届出日】・・・届出書の提出日
  • 【届出人】・・・養父母
  • 【送付を受けた日】・・・届出書の提出日
  • 【受理者】・・・市長名
  • 【新戸籍】・・・編製される子どもの本籍地 ※養親の本籍地は表示されない
  • 【縁組後の氏】・・・養親の氏

子どもの戸籍

特別養子縁組が確定すると、実親の本籍地に、子供だけの新しい戸籍が編製されます。

新しく編製された戸籍は、子どもが養親の戸籍に入籍すると、すぐに消除されます。

また、この戸籍を取得できるのは、子どものみで、養親と実親は取得できません。

これは、お互いの親が戸籍から本籍地を辿れなくするためです。
※子どもだけは、辿ることができます。

なお、記載事項は次のとおりです。

  • 【特別養子縁組の裁判確定日】・・・家庭裁判所の裁判確定日
  • 【養父氏名】・・・養父の氏名
  • 【養母氏名】・・・養母の氏名
  • 【届出日】・・・届出書の提出日
  • 【届出人】・・・父母
  • 【送付を受けた日】・・・届出書の提出日
  • 【受理者】・・・市長名
  • 【従前戸籍】・・・実親の本籍地
  • 【入籍戸籍】・・・養親の本籍地

養親の戸籍

特別養子縁組が確定すると、養親の戸籍に子どもが入籍します。

血縁関係となるため、長男と記載されたり、養父母と記載されずに、父母と記載されるなどの配慮があります。

また、見出しには、【特別養子縁組】とは記載されずに、【民本817条の2】と記載され、養子とわかりづらくしています。

  • 【民法817条の2による裁判確定日】・・・家庭裁判所の裁判確定日
  • 【届出日】・・・届出書の提出日
  • 【届出人】・・・父母
  • 【送付を受けた日】・・・届出書の提出日
  • 【受理者】・・・市長名
  • 【従前戸籍】・・・消除された子どものみの戸籍の本籍地 ※実親の本籍地は表示されない

まとめ:子どもの知る権利が守られている

特別養子縁組をした場合の戸籍の表示をまとめました。

特別養子縁組は実親との血縁関係が亡くなるため、戸籍からも全く消えてしまうと思われがちですが、一定の配慮をしつつも養子であることは分かるように表示しています。

これは、子どもの知る権利を尊重していることがあります。また離縁なども考慮しています。

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