間口の広さで変わる江戸時代の間口税と現代の相続税のトリビア

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間口狭小補正率

江戸時代には間口の広さによって税金(年貢)を課税していました。

そして現代でも間口の広さ(距離)によって相続税の計算をします。

そこで税金の小ネタとして、江戸時代と現代で、間口の広さによる課税がどのように違うか紹介します。

江戸時代の間口税

京長屋

江戸時代では、間口の広さで課税される間口税が採用され、間口が広いほど税金が高くなる仕組みでした。

そのため、庶民は税金を減らすために、間口が狭く、奥に長い長屋に住んでいました。

一般的な長屋の間口が1間半から2間だったので、270cmから360cmぐらいの距離です。

細長い家のため『ウナギの寝床』と呼ばれ、現代でも京都の町家として遺っています。

逆に、武家屋敷など財力がある家では、間口が広く取られ、その財力を誇示していたようです。

 

現代の間口課税

現代でも間口の広さで税金を計算します。それが相続税です。

相続財産のうち土地の評価額は、簡単に言うと次のように計算します。

『 路線価×地積 』

この計算に、次のような要素を加味して調整します。

  • 間口が狭い土地(間口狭小)
  • 奥行きが長い土地(奥行長大)
  • 形がいびつな土地(不整形地)
  • 道路と接していない土地(無道路地)
  • がけ地
  • 容積率が異なる土地
  • 周りより広い土地(広大地)
  • 建て替え時に後退が必要な土地(セットバック)
  • 都市計画道路予定地
  • 高圧電線が通過している土地
  • などなど

間口狭小補正率

間口が狭い土地は、路線価に『0.8~1.0』の間口狭小補正率を乗じて計算します。

この割合は、その土地の該当地域と間口距離によって変化します。

該当地域は次の7つがあります。※該当地区は、路線価図から確認できます。(詳しくはこちら

  • ビル街地区
  • 高度商業地区
  • 繁華街地区
  • 普通商業・併用住宅地区
  • 普通住宅地区
  • 中小工場地区
  • 大工場地区

上記の地区ごとに、間口距離(4m未満から28m未満)に応じて割合が決まります。

[参考ページ]※平成19年分以降用

間口狭小補正率

奥行価格補正率表│国税庁ホームページ

まとめ:江戸も現代も間口が狭いほど税金が低い

間口の広さで変わる江戸時代の間口税と現代の相続税について紹介しました。

税金の計算方法は時代で変わりますが、江戸時代も現代も間口が狭いほうが税金が低くなるのは同じでした。

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